コンビニ業界では長時間労働と人手不足という大きな課題を抱えていました。また混雑時のレジ待ちという課題もあります。これらの課題への切り札として各コンビニではロボットの導入が検討されています。
レジ無人店舗
ローソンではレジ無し店舗の開発を進めています。これは客が自ら決済する仕組みで、人手不足への対応と同時に、レジ待ちの解消、さらに新型コロナ対応で人との接触を控えることも期待されています。
出典:ANNnewsCH
高輪ゲートウェイ駅の無人AI決済コンビニエンスストア
今年の3月にJR山手線に新しく開業した高輪ゲートウェイ駅のテナントとして「TOUCH TO GO」という名の無人AI決済店がオープンしました。
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ファミリーマートではアバターが商品陳列を行う
レジと並んで人手不足が大きく影響する商品陳列をアバター(分身)ロボットと呼ばれる遠隔操作ロボットを用いて、商品陳列作業を行う実験がファミリーマートで始まっています。
出典:ANNnewsCH
このようにコンビニ店舗の無人化は現実のものになりつつありますが、世界的に無人店舗の分野で先行しているアメリカや中国のものはあくまでも商品を販売する商店としての機能に特化しており、やはりそれらの影響を受けている現在の国内の無人コンビニ店舗も同様に商品の販売に特化してるといえます。
日本の多くのコンビニでは商品の販売だけではなく、宅配便のような荷物の取り扱い、公共料金の支払いや税金の納付、また近年では住民票などの証明書の発行といった行政サービスをも受けることができるといった複合的な機能を持っています。しかしながら現在実証試験をしている無人化されたコンビニ店舗では商品の販売以外のサービスをまだできていません。
無人店舗でも駅のキオスクのような小規模店舗としては十分に機能すると思われますし、店員を新たに確保する必要もないため、過疎化の進む地方でのコンビニ店舗の出店するきっかけになるかもしれません。
このようにメリットとデメリットが存在し、まだまだ課題の多い無人コンビニ店舗ですが、これから国内各地で実証試験に行い多くの課題を解決していくことで、将来的には多くの店舗の無人化が進むでしょう。